静寂の教室

　前日に午前中の降水確率１００％と予報されていただけあって、金曜の朝はとんでもない豪雨に見舞われました。バケツをひっくり返したような、という表現が腹立たしいほどしっくりする勢いでした。
　そんな中必死こいて登校し、……したのにもかかわらず、今日は一つとしてまともな授業がありませんでした。何故かというと、クラスの３分の２がいなかったからです。

　これは別に新型ウイルスやら感染病やら学級崩壊やらといった理由によるものではなく、では何かというとクラスの３分の２は別校舎の教室でお説教されていたから。（どうも無言でひたすら自習させられたり反省文を書かされたりしたらしい）
　折に触れて私もこのブログで「うるせぇ」だの「沈めたい」だのと零していたように、ともかくうちのクラスは授業中に喧しいことこの上ありません（教科にもよりますが）。
　私語はもとより、隠れて携帯弄ってる奴はいるわゲームしてる奴はいるわ、時折聞こえる電子音には大変苛ついて苛ついて、「（そこの窓から）飛べ！（※教室は７階である）」と叫びたくなることしばしば。
　あまりにも酷いのでついに学年主任の先生やら何やら、ちょっと権力の強い先生まで動かざるを得ない事態となりました。
　で、木曜日にも授業中１人ずつ騒ぎ要員を呼び出して何か話していたようなんですが、金曜日は朝から「昨日呼び出した奴ら、○校舎の○○教室に荷物持って集合な」とのお達し。
　ぞろぞろと移動していく生徒の群れ、なんと教室に残されたのはたったの１１人。学級閉鎖のレベルじゃないかこれ。

　しかもこの『お説教』の話、他の先生に全く伝わってない。来る先生来る先生「え、何事？」という顔をしていました。なにせ教室には１１人の生徒しかいませんでしたからね。しかもかなり静か。びっくりするほど静か。
　あまりにも人がいないのでさすがに授業を進めるのもはばかられ、今日一日ずっとどの教科も復習やらプリントやらで１時間を潰しました……。生物に至ってはほぼアレ世間話の域。

　……大雨の中、ちょう、がんばって登校した、俺のこの気持ちをどこにぶつければ。